SHOKO SUGIURA
Design Atelier

Interior Design / Decoration

NOT A HOTEL コンペ案

Competition Proposal / 2024.09

緩やかな勾配の浅間山の麓に広がる静謐な軽井沢は、まるで時間がゆっくりと流れる別世界だ。

 

最近の研究によると、自然の中で過ごすと時の流れがゆっくりと感じることができるらしい。

子供のころ、リビングのソファに座ってぼーっと外を眺めたりあるいは温かい陽光に包まれながらふかふかの布団の上でまどろむ時間が好きだった。

 

年を重なるにつれ、仕事、対人関係など外的要因により時間に追われる事が多くなり好きだった時間は減っていってしまった。

 

朝は鳥のさえずりとともに始まり、澄み渡る空気が心を洗う。

昼下がりには、木漏れ日の中でまどろむひとときが訪れる。

夕暮れには、黄金色に染まる落葉松の林が幻想的な風景を描き出す。

夜になると、満天の星空が広がり、静けさの中で自然と一体になる感覚を味わえる。

 

そんな軽井沢で時の流れを忘れて過ごせるよう、軽井沢の地脈や眼前に広がる岩や緑に包まれるような別荘を提案する。

 

火山の堆積物で作られた地質と高い標高によって自然豊かになった軽井沢。

軽井沢の自然を守る為、施工箇所がが少なくなるよう敷地中央に建物を配置。

東側からアクセスが可能な散策路はウッドチップを敷設にとどめ、周辺環境へ配慮している。

 

地表に近い1F では、敷地の石が室内から見えるように大きな開口部を設けた。

また、地層が重なりあうように床や造作家具などの水平面を積層させることで、この土地の自然と一体化した空間体験をすることが出来る。

 

エントランスの土間エリアはDIY や自転車メンテナンスなど気候条件に捕らわれずに作業が出来るよう広いスペースを設けた。

ベッドルームからは地被や岩などの軽井沢の自然を間近に眺めることが出来る。石や濃い色味の木を使うことで、内外を一体的に捉え静謐な空間として設えている。

 

2F では木々の木漏れ日を感じられるよう、大きな開口部とテラスを配置。家族や友人が自然と集まれるよう、LDKにはドアを設けず

ラウンジ、ホワイエと連続する開放的な空間とした。ソファ席を掘り込みにすることで外への視線が抜けやすいようにしている。

 

ラウンジは窓の景色を眺めながら仕事や読書が出来る場所としているが、書斎利用だけではなくホームパーティー時にハイカウンター席として使えるよう石のカウンターを設け柔軟な使われ方が可能な場所としている。

 

浴室にはサウナを併設し大きな開口部を設けることで、森林浴を楽しめるようにした。

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